Last Modified: 2019.01.01
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POCKET POSTPET APPENDIX

BIOS
■ ROMバージョンの判別方法
 最初に電源を投入したときか[設定]-[ペン]を選択するか、フルリセットしたときに表示されるペン位置補正画面の右下隅に小さな4桁の数字で表示されます。
 レジストリだとHKEY_LOCAL_MACHIEPlatformのBuildの値で判別でき、WindowsCVersion.exeを実行しても判別できます。
 箱や本体裏のシリアルナンバー(7桁-5桁-6桁)の真ん中の5桁の最後が8や9やAなら4300です。Bなら最新のBIOSである4403です。
BIOS シリアルナンバー 製造年月
3909 XXXXXXX-0AE0X-XXXXXX 2000.11
4300 XXXXXXX-0AE08-XXXXXX 2000.00
XXXXXXX-0AE09-XXXXXX 2000.00
XXXXXXX-0AE0A-XXXXXX 2000.00
4303 XXXXXXX-0AE0B-XXXXXX 2000.00
3909や4300の場合、一部のMMCが認識できないことが確認されています。しかし、4300の方が4303よりもクロックアップ耐性が高いという情報もあります。

SDカード(MMC上位互換)の使用
■ SDカードの使用
 PocketPostPetで使用できる外部記録媒体はMMC(MultiMediaCard)とされており、容量が少ない上に入手が困難となっています。
 MultiMediaCard(MMC)はMMC Associationが規格化し、SD Memory CardはSD Associationが規格化しています。
 SDカードはMMCとピン互換(上位互換)であり、スロットに挿入できれば、使用は可能です。しかし、カードのサイズはそれぞれ以下のようになっており、PocketPostPetのカードスロット入口のサイズを上回るため、SDメモリカードは使用できません。
しかし、KINGMAXから発売されているSDカード(SDCシリーズ)は、ロック機構(ライトプロテクトタブ)を省いたことにより、MMCと同じ1.4mmの厚さとなっています。
 なお、ADTECのSDメモリカード「AD-SDKシリーズ」は防水仕様のためロック機構が省かれており、KINGMAXのOEMであると言われているため、同様に使用できると思われます。
幅 W 長 L 厚 T
カードスロット 24.0mm 32.0mm 1.4mm
MMCの規格 24.0mm 32.0mm 1.4mm
SDの規格 24.0mm 32.0mm 2.1mm
 PocketPostPetでの使用について、DoCoMoが推奨しているものや公式に対応をうたっているものは以下の3タイプだけです。
メーカー 型番 対応
IO DATA PCMMC-16MS  メーカー公式対応
メルコ RSMC-32M  メーカー公式対応
メルコ RSMC-64M  メーカー公式対応
 旧BIOS(3909と4300)は32MB以上のMMCで認識しないものがある(16MBまでのMMCは問題なく使用できる)ようですが、SDカードなら全て認識するとの情報もあり、以下の製品は使用できる可能性が高いです。
メーカー 型番
IO DATA  MMCシリーズ(64〜256MB)高速版MMC
KINGMAX  SDCシリーズ (128MB〜2GB)SD
ADTEC  AD-SDKシリーズ(32〜512MB)SD

OVERCLOCK
■ VR4121のクロックアップ耐性
 PocketPostPetの基板は以下のようになっており、赤枠の部分のチップ抵抗を変更することでクロックアップが可能となります。
CPU Board
  78MHz 90MHz 98MHz 118MHz 131MHz 147MHz 168MHz 196MHz
CLKSEL0 Lo Hi Lo Hi Lo Hi Lo Hi
CLKSEL1 Lo Lo Hi Hi Lo Lo Hi Hi
CLKSEL2 Lo Lo Lo Lo Hi Hi Hi Hi
3909や4300の場合、一部のMMCが認識できないことが確認されています。しかし、4300の方が4303よりもクロックアップ耐性が高いという情報もあります。
133MHz(Default) 133MHz(標準)
 購入時には133MHzの動作をしており、左図のようになっています。
 チップ抵抗の移動に自信がない方は、鉛筆で塗ってクロックアップすることできます。
133MHz(Default) 168MHz(推奨)
 高い確率で安定動作するようです。
 ただし、BIOSが4303の機器では32MB以上のMMCを使用するとアクセスエラーが出るという報告もあります。
133MHz(Default) 196MHz(危険)
 VR4121のデータシートに「設定しないでください」と記載されていることから、安定動作するかどうかは運次第です。ロットによっては安定動作しているようです。