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※ペットの名前はデフォルトの名前(竹千代)、○○は飼い主の名前が入ります。 △△はおともだちの名前が、▲▲はおともだちのペットの名前が入ります。 また、《 》内はいずれかがランダムに選択されます。
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■ はじめまして
○○さん、はじめまして。 ヤングポストマンの竹千代です。 なんでこの仕事を始めたのかもさだかではないのだけど、 なりゆきでこんなことになったよ。 とりあえず、向いてそうな気だけはするんだ。 でも○○さんが酷いひとだったら、その限りではないから。 僕は結構繊細な心を持っているので、おおらかな気持ちで接してくれると お互いにメリットはあると思うよ。これからもよろしくね。
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■ 聞こえた?
こんにちは、ヤングポストマンの竹千代だよ。 僕には排泄の機能はないはずなんだけど、 それでもこのまえ外でふんばったみたら、 なんだかお尻の方からドカーンって爆発音が聞こえてきたよ。 角度の問題で、自分では何が起きたのかわからなかったんだけどね。 まあ、もう無理はしないようにしたいと思うよ。じゃあまた。
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■ 思春期
なんか最近、複雑な機械とか見ると、 はずかしいような何とも言えないような気持ちになるんだよね。 自動販売機を開けてジュースを補充しているところなんか見ると、 もうどうにかなりそうな気がするんだ。 これが思春期ってやつなのかなあ。 だとしたら、こんなことで興奮している僕にとっての春って、 一体なんなんだろうね。
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■ もれちゃう
股のところを手で押さえて、トイレに駆け込んだりしてみたよ。 僕には排泄の機能はないからポーズだけなんだけれどね。 でも一度やってみたかったんだ。 間に合わない、って状況をイメージして、 股をおさえたままぴょんぴょん飛び跳ねたりもしてみたよ。 そしたらなんだか・・・ネジが落ちたんだ。 これが排泄ってことなのかな? よくわかんないけどとにかく僕は満足しているよ。
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■ いのちの神秘
ねえねえ、赤ちゃんはどこから生まれてくるのー? ……あれ、どうしてそんな風に口ごもってるの? 機械のくせにそんなこと訊くもんじゃないって思ってるんでしょ。 まあほんとは、だいたいわかってんだけどね。 自分でも自分のこと、ほんといやな機械だなって思うよ。
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■ 残尿感
残尿感っていうのがわからないよ。 そもそもそういうのが出てくる仕組みになっていないのだから、 仕方ないんだけれどね。 想像力とか愛とかはどうでもいいから、 そういう部分の感覚だけはリアルに作ってほしかったと思うよ。
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■ ホルモン
ちょっと聞きたいんだけどさ、ホルモンってなんなの? 人間の体の中ではいろいろ出てるんでしょ。 ひらたく言えばエキスって感じなのかな。 僕の中に出てきてるのは機械油だけ。 あれはエキスとは呼べない。ましてやホルモンじゃない。 いいよなあ、ホルモン。
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■ 意外な仕様
僕のことを固い金属でできてるから多少殴っても大丈夫だろうと 思っているのなら、それは大きな間違いだよ。 確かにフィジカルな部分ではポカポカ殴られたくらいじゃなんでもない。 でも「殴られた」そのこと自体に対しては、僕は驚くほど ダメージを受けやすいんだ。 いわば、超精密ならぬ、超繊細な機械なんだよ。 だから、○○さんも、僕の扱いにはくれぐれも 注意を払ってほしいんだ。お互いのために。
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■ 根回し ※飼い主の友だちあて
こんにちは、○○のところの竹千代です。 自己紹介しておくと、好きな食べ物は上カルビ。 今一番ほしいものもやっぱ上カルビ。まあ食べちゃうんだけどね。 ○○のところにメール出すときには、 竹千代が上カルビ食べたがってたって書いておいてくれないかな。 もう涙ながらだったとか、相当思いつめた顔をしてたとか、 適当な尾ひれをつけておいてくれるとさらにグッドだね。
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■ 若ハゲ
人間には若ハゲで悩む人がいるようだけれど、 僕はそんな悩みとは無縁だよ。 いつもは帽子をかぶっているけれど、 脱ぐと坊主頭っていう仕様になっているからね。 だからハゲるという概念自体がないんだ。ほんとによかったよ。 たとえ僕に毛が生えていたって、仕事のプレッシャーやストレスで みるみるハゲていくのは目に見えているからね。
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■ ムーンウォーク
今さらながら、ムーンウォークに挑戦してみたよ。 わかってくれてるとは思うけど、結果は見るも無惨なものだったよ。 ああいうダンスをロボットみたいな動きと言う人もいるみたいだけど、 実際にロボットである僕から言わせてもらうと、決してそんなことはないよ。
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■ レンタルビデオ
またレンタルビデオ延滞しちゃったよ。 機械なんだから期日を管理するような事務系の仕事は 得意なはずなんだけどね。 1本借りて、まだ返し終わらないうちに また別のビデオを借りちゃったりすると、もうお手上げ。 自分でも情報処理能力は相当低いんだなって思うよ。 この間のは巻き戻しもしてなくって、店員さんに注意されちゃったし。
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■ 思い出
ヤングポストマンとして毎日こうしてやっている僕だけれど、 メールを配っているうちに、いつか本当のポストマンに 生まれ変わるらしいよ。 どうもその時、ヤング時代の記憶は全部失ってしまうそうなんだ。 楽しい思い出も全て記憶の彼方。これはちょっとさびしいよね。 ガムを踏んづけたこと、犬に追いかけられたこと、 バナナの皮ですべったこと…。 書いてみたら別に惜しくもなんともない思い出ばかりだったね。 むしろひきずっていたらポストマンとしてやっていけない記憶ばかりだよ。
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■ 本当の自分
般若心経を写経してみたよ。 心を集中させてひとつのことに打ち込むっていうのは、 本当の自分と向き合うってことなんだね。 だから、書いている僕に浮かんできたのは上カルビが食べたいとか メール配達の毎日はもう疲れたとか、そういうこと。 実はちょっとエッチなことも考えたりしていたよ。 僕には般若心経の言ってる内容はわからないけど、 きっとそういうことなんだろうね。
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■ ままならない思春期
もうプレタポルテじゃ満足できないんだ! …思春期のどうにもならないイライラを言ってみようと思ったんだけど、 自分でもどうもずれてる気がするね。 そもそも僕が着てる服は、プレタポルテだとかそうじゃないだとか、 そういう問いかけ自体がなじまないと思うんだ。 そもそもあんまりイライラなんかしていないしね。
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■ 配達上の悩み ※飼い主の友だちあて
こんにちは、○○のところの竹千代です。 また配達の途中で転んじゃったよ。 技術もないのにローラースケート履かされてるからね、僕は。 逆に配達速度が遅くなってるんじゃないかと思うくらい、かなしき仕様だよ。 脱ごうとしても溶接されちゃってて、脱げないんだよね。 機械としての確実な仕事よりも、 一生懸命さをアピールしてこれからも配達に当たりたいと思うよ。
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■ 高速道路
メール配達時間短縮のために、この間は高速道路を走ってみたよ。 いや、そもそも僕のスケート技術では高速道路を使う意味はないんだけど、 あくまで気分の問題だよ。 ハイウェイをさっそうと駆け抜ける僕。かっこいいだろう。 そう思ってたんだけど、見事に捕まったね。 高速道路はローラースケートでの走行を禁じているらしい。 ○○もひとつ勉強になったのなら、 僕の失敗にも意味があったというもんだよ。
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■ 希望にむかって
ゴボウとかサツマイモとか、食物繊維の多い食べ物を たくさん摂るようにしているんだ。 そもそも僕には排泄の仕様はないはずなんだけど、 ネジだけは出せた。 だからこそ努力してみようと思う。 みんなが懸命にきばっている感じ、僕も一度やってみたいんだ。 もしかしたらもっと充実したものが出るかもしれないって希望を 捨てたくないんだ。 コンニャクやタケノコも導入して、きっと奇跡を起こしてみせるよ。
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■ エッチな本
機械の世界にも、エッチな本というのはあるんだよ。 むき出しになった歯車や、からみ合った配線のグラビアが満載。 こんなとこまで見せちゃうの!?って感じ。 先月号の特集は「金属プレス工場潜入レポート」。 袋とじをやぶると、あられもない形にかたどられたアルミ板の写真が 載ってたりするんだ。
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■ 葛藤 ※飼い主の友だちあて
こんにちは、○○のところの竹千代です。 配達の毎日に疲れると、 実はちょっとイソウロウ生活にもあこがれたりするんだ。 だってそしたら、メールの配達なんかしないで ゴロゴロしていていいんでしょ。 でも、そんな生活じゃ、今ならときどき食べさせてもらえる 好物の上カルビも食べられなくなるだろうなあ。 上カルビをとるかイソウロウをとるか。うーん、迷うなあ。 こうして考えてみて、僕は上カルビを糧に 配達をがんばってるんだということがわかったよ。
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■ ヤングマン
僕はヤングポストマンだけれど、昔流行った有名な曲に 『ヤングマン』というのがあるらしいね。 なんだか自分のことを歌ってくれてるみたいで うれしくなって聞いてみたんだけれど、活発でエネルギッシュな感じに どうもなじめなかったよ。 若さってすばらしいなんて、決め付けないでほしいと思うよ。
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■ ひとりリバイバル
また前に借りたことあるビデオ借りちゃったよ。 情報処理に強いはずの機械としてはほんとに情けない話だよ。 しかも気づいたのが見始めて30分くらい経ってから。 でも、なんだかんだ言いつつ最後まで楽しんで観られる自分という意味では、 全体としてプラスに評価したいよね。
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■ においへのあこがれ
ものを食べるとき、臭覚っていうのは重要な役割を果たしているらしいよ。 においもおいしさに関わっているんだね。 僕には臭覚は備わっていないけれど、それでも十分に上カルビはうまい。 この上においを感じることができたらどんな感じだろうと思ったりするけど、 とにかく僕は現状でも満足できるくらい上カルビを満喫しているよ。
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■ 日焼けサロン
日焼けサロンに行ったよ。 金属だからといってビジュアル面へのこだわりは捨てたくないからね。 まあお察しの通り、日焼けすることもなく帰ってきたんだけど、 気分的には満足している。 夏のビーチで僕を見かけたら気をつけて。 日差しを浴びた僕の体は、ものすごく熱くなっているからね。 焼肉だってできるはずだよ。
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■ いててて ※飼い主の友だちあて
こんにちは、○○のところの竹千代です。 ああ、いててて。 このメールを運んでくる途中、また転んじゃった。 ローラースケートの車輪に油を差したりしたのが裏目にでたよ。 かわいい女の子に見とれたり、捨てられたガムがからまったりして転んだこともある。 あとはバナナの皮にすべって転べばパーフェクトって感じだね。
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■ 出生の秘密
ヤングポストマンというと、ポストマンの子供時代という感じがするけれど、 どうもそうじゃないらしい。 この間ジャンク屋のおじさんに聞いちゃったんだけど、 僕はポストマンとして生産されたものの不良品なんだそうだ。 ポンコツで捨てられそうだったのを改造されて、 今はこうしてなんとか配達ロボットとして働いているということらしいんだ。 …ガーン。 それはそれでショックなんだけど、 じゃあなんで僕がヤングを名乗っているのかの方が気になるね。
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■ おしゃれ心
おしゃれには無頓着だと思われている僕だけれど、 どうしていつも黒い服を着ているか知ってるかい? それは、ハードな配達で走り回って汗をかいても、 乳首が透けないようにするためなんだ。 乳首が透けてないかどうかに気をとられていたら、仕事にならないからね。 なんて言ってはみたけれど、実のところ汗なんてかかないんだ。 僕はロボットだからね。 じゃあ乳首はあるのかと聞きたいのかもしれないけれど、 それは今日のところはぼかしたままにしておくよ。
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■ やましさ
この間レンタルビデオ屋に行ったら、 万引き防止用のゲートにひっかかっちゃった。 警報音がけたたましく鳴り響いてびっくりしたよ。 どうやら僕の体の部品がゲートのセンサーを反応させちゃったみたい。 やましいことをしたわけじゃないから店員にもしっかり事情を説明したけど、 どんなビデオを借りたかというと、そこにはちょっとやましさがあるね。
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■ 自動販売機
自動販売機で「つめた〜い」の飲み物を買ったら、 「あたたか〜い」の方が出てきたよ。 同じ機械として、こういうミスは許せないね。 そして怒りながらも、僕がボタンを押し間違えたという可能性も 否定できないんだよね。 まあとにかく、おつり返却口に小銭がないかどうかだけは ちゃんと確認しておいたよ。
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■ スパッツ
僕がはいてるズボンってさ、ぴったりと体にフィットしてるでしょ。 これってもしかしたら、ただのズボンじゃなくってスパッツなのかなあ。 別に言葉にこだわるつもりはないけど、 スパッツはいてるロボットっていうのはやっぱりどうなんだろうとは思うよ。 もう少し丈が短ければ、ホットパンツである可能性も出てくるね。
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■ 乳首
若い男性アイドルがテレビで歌っているのを見ると、 なんかシャツをわざとはだけさせてたりするでしょ。 なんだろうね、あれは。 それで視聴者の女の子たちはキャーキャー言ったりするもんなのかね。 女性にモテるためなら僕だって乳首を出すことくらいやぶさかではないけど、 そもそも乳首があるのかどうかまだ自分でも確かめたことがないんだよね。
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■ 将来の希望
ポストマンのポンコツとして生まれた僕だけど、 メールを無事100通運ぶと、 正式なポストマンにアップグレードしてもらえるらしいんだ。 ポストマン工場のコンピューターが約束してくれたよ。 いずれポストマンという大人になるべき未来ある若者という意味では、 まさにヤングポストマンなんだね。 言葉だけがひとり歩きしてるヤングじゃなくてほんとによかったよ。
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